工芸かテクノロジーか。
工芸家、鎌田奈穂さんの金工。

日々、意味>新 2016.03.20 加藤 孝司

宇宙望遠鏡、コンピュータ制御の切削機械、片手で持てるほどコンパクト化されたパーソナルコンピュータ、モバイルフォン、自動操縦機能付き自動車などなど、世界はかなりのところまでインターネットがゆきわり、工業技術などテクノロジーは進化し、人間の生では到底到達できない宇宙の遠いところまで見渡すことができるようになった。けれども僕らの生活はそれと比例してそれが意味するほどにはどれだけ真に豊かになったのかは分からない。
かたや人間の手がつくり出すものの割合は工業製品に比べ減少したとはいえ、今も暮らしの中に日用品として根付いている。