民藝への旅。

日々、意味>新 2016.03.20 加藤 孝司

高岡の町には近代になって建てられた建物が数多くの残る。それもその意匠から町民の暮らしが生き生きと感じられるなんとも心地のよい佇まいだ。東京の下町などでも時折見かける「銅板建築」や、左官の職人の腕が光る装飾をファサードにもった西洋の様式を模した建築と日本の伝統的な建築、屋号を記した文字にも職人の確かな腕をかいま見ることができる。それは高岡がその400年の歴史の中で町民文化が連綿と受け継がれてきた街であることをあらわしているかのようだ。