立川のパブリックアート

日々、意味>新 2016.08.30 野本 哲平

「最近、現場があるので立川によく行っているんですよ」という話を鳥越の中華屋でしていたら、加藤さんが「立川にJUDDあるよね」と不意に言った。翌日、自分の目でその真相を確かめに、アスファルトの上の空気がゆらゆら揺らぐ猛暑の中、立川駅北口あたりにJUDDを探しに訪れた。実はこの作品はJUDDの遺作にあたるものらしい。作品の完成を待たずして亡くなったJUDDに代わり、病床でJUDDの手で描かれたプランをもとに、娘やアシスタントの手によって設置を実現したとのことである。おそらく作品のあとに設置されたと推測される駐車場のゲートは、青から黄、黄から赤、赤青、青赤、赤赤、そして紫という具合に、時を超えての作品との対話によって導かれたものなのかもしれない。

 

〜民具木平の市場調査 第15回 立川のパブリックアート  ”Public Arts in Tachikawa”(再編集短文版/Re-edit, Short ver.)〜

野本 哲平
野本 哲平
デザイナー。小2の時にファンタの蓋を背負ったエディットヤドカリに遭遇し衝撃を受ける。建築的な思考を軸にラジカセから木工、衣服から都市に至るまで生活への興味は縫い目無しに幅広い。2011年に現代民具のレーベル「民具木平」を開始。モノ・空間・建築系の仕事を生業とする傍ら、日々リサーチ活動に励む。illustration : Takeshi Tomoda

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