台湾のバイク文化から感じたこと。

日々、意味>新 2017.09.26 水島 七恵

昨年に続いて二度目の台湾・台北へ。
まるでサウナの中に身を浸しているかのような暑さにくらくらしながら、松山空港から車を走らせ台北の中心街に向かうと、変わらずの光景が窓越しに広がっていました。台湾は人口あたりのバイク台数が世界一の国。車以上に幅を利かせるバイクの群れと騒音にまみれながら、私は台湾に足を踏み入れたんだと実感していきました。

なぜバイク世界一になったのか? それにはいろんな背景がありますが、代表的なところではやっぱりその免許取得の安さにあるようです。自動車免許には日本円で3〜4万円程度かかる台湾ですが、普通バイクの免許は3000〜4000円程度で取れます。そしてレンタルバイクが一般的で、街のそこかしこにバイクの駐輪場があります。そう言えば自動車や自転車の駐車するスペースを見かけません。
それで、私はこの駐輪場の多さにもいつも圧倒されるわけですが、と同時にそれ以上に今回圧倒されたのは、一台、一台、一糸乱れず、駐輪場に並ぶバイクの規則性です。その風景はまるで美しいデザインを見ているような感覚になります。
スマホをいじりながら運転している人、我先にとスピードは出す人、ここも通るの!?という場所まで突っ込んでくる人。台湾の人々はバイクの運転自体はかなり野性的なのに、でもその野生は、一旦バイクのエンジンを切ってしまうと、礼儀正しい野生に変わるようです。それに対して日本の駐輪場の乱れた止め方たるや….。
何事もメリハリですよね、などと、その美しいデザインの風景を見ながら、我が身を見つめ直すような気持ちになりました。

 

 

 

水島 七恵
水島 七恵
編集者。新潟生まれ。人の営みから生まれる文化全般を思考領域としながら、雑誌やウェブメディアを中心に、企画とディレクション、執筆を行う。最近の仕事に「TOKYO PAPER for Culture」(vol.01〜vol.16)の編集ディレクションと執筆、雑誌「リンネル」(毎月20日発売)でのシネマレビュー執筆などがある。自分の原点は、音楽。最近目覚めたことは、筋トレ。私にとって編集とは世界の見かたを増やす手段だと思っています。

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