暗闇と輪郭

日々、意味>新 2017.11.30 水島 七恵

暗闇が、思考の輪郭をはっきりさせてくれる。これは先日、ポルトガルとスペインに出張で旅したときに痛感したことの一つで、まさにこの写真はスペインの夜の街をホテルの窓から撮影したものです。ガルシア地方に滞在したのですが、決して田舎ではありません。それでもこの街灯です。と同時に、そもそも東京がまぶしすぎるのだと。広告という名の膨大な情報を照らす光の渦に、知らぬ間にいかに飲み込まているのかを考えました。光は孤独から救ってくれるようで、案外とそうじゃない面もある。一方の暗闇は、自分の内側に差し迫ってくる感じもあって、少しどきどきしますが、暗闇が絶対的に育ててくれるものがあると、改めて思いました。

 

水島 七恵
水島 七恵
編集者。新潟生まれ。人の営みから生まれる文化全般を思考領域としながら、雑誌やウェブメディアを中心に、企画とディレクション、執筆を行う。最近の仕事に「TOKYO PAPER for Culture」(vol.01〜vol.16)の編集ディレクションと執筆、雑誌「リンネル」(毎月20日発売)でのシネマレビュー執筆などがある。自分の原点は、音楽。最近目覚めたことは、筋トレ。私にとって編集とは世界の見かたを増やす手段だと思っています。

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