みうらじゅんフェス!

日々、意味>新 2018.03.30 野本 哲平
2018年1月28日から3月25日まで川崎市民ミュージアムで開催されたエキシビション「みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展」に先日駆け込んできました。
企画展示室1とアートギャラリーを第一会場・第二会場として展開した壮大で、ものすごく密度の濃いエキシビションで、とても一日じゃ見終わらない内容。しっかり見るには4日間くらいは優にかかりそうな、とんでもない展示だった。

昨年の「柳本浩市展“アーキヴィスト-柳本さんが残してくれたもの”」もすごかったし、つい先日の「南方熊楠 -100年早かった智の人-」展も良かったけれど、それらに勝るとも劣らない、展示スペースと物量で言えばそれらの数倍はくだらないであろう規模感であった。
とても良かったのが、みうらさんもインタヴュー映像でも触れていたが、中学生以下が入場無料ということである。

「人というものは、大人になってしまう前に、どれだけかっこいい大人に出会えたか、多様な大人に出会ったかで、その人がどんな大人になるか?ということを決定づけてしまう。」という持論を僕は持っているけれど、みうらさんもそのようなことをここであらわしたかったのだと思う。
一部区画されたR18コーナーがあるといえども、展示内容のほとんどは非常に爽やかな内容となっており、みうらじゅんという、極めてかっこいい大人が人生をかけて行なっている壮大な仕事の様を駆け足ではありましたがぼくも垣間見ることができた。

アーカイヴの重要性についても改めて考えさせられたし、決して自分本位ではなく、子供の頃から自分の手がけた画や漫画に友達が飽きてしまった時に、なんで飽きられてしまったのだろう?と一人編集会議を開き、作品を磨いていくという、非常に職業的かつ建設的な方法論はすべての人に意義のあるものだと思う。
みうらじゅんという現代日本における稀有で偉大な哲学者の横顔を垣間見ることのできる、ほんとうにすごい展示会だった。
https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/9910/
野本 哲平
野本 哲平
デザイナー。小2の時にファンタの蓋を背負ったエディットヤドカリに遭遇し衝撃を受ける。建築的な思考を軸にラジカセから木工、衣服から都市に至るまで生活への興味は縫い目無しに幅広い。2011年に現代民具のレーベル「民具木平」を開始。モノ・空間・建築系の仕事を生業とする傍ら、日々リサーチ活動に励む。illustration : Takeshi Tomoda

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