タークの鉄のフライパン

日々、意味>新 2018.07.17 加藤 孝司

ちまたでは男性が料理をすることが一般的になったという。元来男はこだわりをもった人が多い気がするから、手をかけて料理をすることに向いていると思う。しかも、道具にこだわる人が多いから、キッチンにもいい道具が集まるのではないかと、男の僕はそう自負している。そんな僕も日々料理をしている口だ。とはいっても炒める、そして簡単な煮物料理が中心だが、なかでも強火でガンガン炒める料理はフライパンひとつでできるから手軽で気に入っている。

そんな時使うのがドイツ製のタークの鉄のフライパンだ。鉄の塊だからかなりの重量があるので野菜炒めやチャーハンのようにあおる料理には不向きかもしれないが、ホットケーキやお好み焼き、じっくり焼くチキンや野菜の素焼き、フライパンでの煮込みに料理には重宝する。テフロンから鉄のフライパンに変えた当初は、本当に味が美味しくてびっくりしたことを覚えている。

タークのフライパンのドイツの鉄職人のマイスターが、ひとつひとつ鉄を金槌で叩いてつくる。そのかたちは継ぎ目のない一体成型品。料理をしないときには細部を眺めたりして楽しんでいる。先端がカールした持ち手にもハンマーで叩いた痕跡が残る。使えば使うほど味がでて、道具としての愛着がます。強さと優しさのようなものが混在しているその姿に男の道具としての真髄を感じる。

 

ターク フライパン (写真のものは24cm、20,000円+税)

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