保見団地 / “ホーミー”ダンチ
名越啓介写真展

日々、意味>新 2018.07.31 野本 哲平
自称根っからの団地好きとしてこれは見ておかないといけないと、ということで、今月の21日(土)まで約3ヶ月の間、港区芝にある東京都人権プラザで開催されていた、名越啓介写真展「Familia 保見団地」を滑り込みでみてきました。
http://www.tokyo-hrp.jp/exhibition/feature_2018_02.html
展示されている写真の中でも、特攻服を着た暴走族のメンバーが、ほぼ満開に近い桜の木に登っている写真の大きなプリントが本当に美しくて、JPEGじゃ伝わらない写真の質感に感動して泣きそうになった。
見にいけなかった人は、ぜひ写真集
https://jp.vice.com/lifestyle/keisuke-nagoshi-familia-homidanchi
でも見ることができますし、
素晴らしいドキュメンタリー
https://www.youtube.com/watch?v=_7w5CU9yCNM
では写真展とはまた違う、リアルな保見団地の一角を切り取って見ることができると思うのでおすすめです。
ペレイラくんのFOXマートでの食材レポート最高。鏡月最高。正しいバーベキューのミニコンロづかい。名越さん最高。リッキーくんのニッカ姿最高。リッキーくん親子最高。と、色々見所はあるのですが、Tanto Metro & Devonte 「Everyone Falls In Love 」のラテンver(?)が玄関の外から聞こえてくる感じのリアリティもぐっときたし、夜中に団地の六畳の部屋で親戚一同サルサを踊り出す様子は、そう遠くはない日本におけるグローバルな未来の姿を見ているようでした。(自分が下に住んでたら困るけど。笑)

https://www.youtube.com/watch?v=AU0pWVqlCAU

最後に、一連の作品ではいわゆる団地の多様な使われ方が提示されているのですが、保見団地の “ HOMI ” が、スラングの ” homey “ や “ homie “ (「同郷の友人」「バッググランドが近い仲間」などの意だと思います。)と響きが近いことも、これほどまでに多様化していることと、決して偶然ではないように感じました。

 

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