藤城成貴くんのknot

日々、意味>新 2018.08.13 加藤 孝司

藤城成貴くんがデザインしたKnotは3年ほど前に青山で開催されていたHAYのエキシビションで購入したもの。Knotとは結び目を意味する言葉で、このプロダクト自体が太いロープを素材に、文字通り結ばれ編まれることで成立していることを表してのものだろう。藤城成貴くんは今や世界的に活躍するデザイナーの一人として知られるている。近年ではエルメスやアディダス、dosaなど、世界的に著名なブランドとのコラボも実現している。

knotはその藤城くんが自身のブランドから2010年からリリースし続けているもので、インテリアショップでは赤いロープで編まれたものを目にすることが多い。このknotは当時、デンマークのHAYとのコラボで生まれたものだが、グレーとブルーのバージョンがリミテッドカラーとして短い間発売されていた。最近、自身のブランドからもこのグレーが発売になった。

ロープで編まれたバスケットといっても、使い方は自由。いやむしろ不明。隙間だらけなので小さなものを入れても、床から持ち上げれば不安定にこぼれ落ちてしまいかねない。バスケット自体、一応形作られているものの、見るたびにかたちは変化している。最初から分かっていたものの、購入してから一度も、これだと思えるような使い方を見いだせていない。

部屋の片隅で意味ありげにいつも出番をまっている。

僕はそのあり方はデザインとしてむしろ正しいとさえ思っている。そしてその佇まいが気に入っている。藤城くんにこんなことを言ったら怒られそうだが、そんなあり方がこのknotというプロダクトには似合っているように個人的には思うのだ。

 

Knot, Design by Shigeki Fujishiro

表参道のSHOP「HOEK」ほかで入手できるようです。

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