2019年への通行手形

日々、意味>新 2018.12.12 野本 哲平

最近はあまり訪れなくなってしまった新宿で、たまたまぽかんと一時間半くらいの空き時間ができた。デイパックの中にはMacも入ってたので、俺たちのドトールにでも行って仕事してる風でもかまして過ごそうかなと思ってたけど、その前に大好きな世界堂新宿本店に立ち寄った。四ツ谷を拠点にしてた頃は自転車で新宿御苑の脇の道を抜けて世界堂とハンズとヨドバシと青山ブックセンターなどを物色して、歌舞伎町あたりをパトロールして帰ってくるというような生活を送っていたのだけど、最近は世界堂に意味もなく、しかもたっぷりの時間を携えて訪れるということがめっきりなくなってしまった。

午前中からグレーの蛍光ペンを探してて、ゼブラのマイルドライナーというものを近所の文房具屋さんで教えていただき、昼間たまたま立ち寄ったシモジマ馬喰横山店ではマイルドダークグレーしか手に入らなかったので、世界堂ではマイルドグレーを手に入れた。速乾シャチハタ朱の油もすでに前回来た時に買った気もしたのだが一応買っておいた。今確認したら未開封のものがやはり家にあった。

朱の油の並びに前々から気になってた  なつ印マット  も売っていて、毎度のことのように買おうかどうしようか悩む。単一の用途だし、そもそもなくても紙を何枚か重ねた上で捺印すればどうにかなるし、などと買わない方向のいつもの思考が優勢だったのだが、今回は年末ということもあり、節目でもあったので買うことにした。上の方の額縁コーナーや三階の絵画用品のコーナーなど、よほど時間がない限り行かないコーナーもひと通り通過してたらあっという間に一時間半は経過した。

サッカーの審判が胸のポケットに入れているイエローカード及びレッドカードにほぼほぼ近いサイズである75mm×100mm×4mmの  なつ印マット 特小型  をパッケージから取り出してみると、思った以上に素材の天然ゴムに弾力がある。手に持ってみると不思議な魅力を備えており、いい効能を予感させる。気がつけばテン年代も終わろうとする2018年の12月現在において世界で唯一ハンコ文化を継承する日本における、他では類を見ないドメスティックなプロダクトといえるであろう。

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