The Archetype feat 民具木平
ACTP17 MM edit

日々、意味>新 2019.03.03 野本 哲平
The Archetype feat 民具木平/ACTP feat MM
ACTP17 MM edit
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そとみには、いずれも長年着込まれた年季の入ったボロ、だけどその下には良質なシルクを用いたコンフォートで美しいラインのアンダーウエア a.k.a 下着。
風呂なしトイレ共同の木賃アパート、掃除はもっぱらはたきと箒とチリトリと雑巾、板張り3畳のキッチンに、畳敷きの6畳間、布団は毎朝押入れにあげる。キッチンに隣接する薄暗い半畳ばかりのモルタル床の玄関スペースには、黄金色に鈍く輝くACTP17。
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こういうのが本当のおしゃれだと思う。
こういう人になりたいし、こういう人に惚れてしまう。
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さて、ACTP17 は建築家の荒木信雄氏がデザインした製品であり物体である。
無垢の真鍮の丸菅とまるい底板とを鑞付けしたミニマルな作りで、「もの」としての存在感が半端ない。ファインアーツの領域に片足を突っ込んでいる激ヤバ物件である。
本来の主な用途は傘立てで、建築のパーツの一部としてつくられる一連のACTPシリーズの一つである。
重さは約11kgで、価格は税抜き18万円だ。
18万円が高いか安いかは人それぞれなわけであるが、18万円というボリウム感を例えてみると、新卒で一般的な企業などに就職して、労働をし、その報酬として初めて受け取る給料、つまり「初任給」に近い金額なのではないだろうか?
もちろん状況や条件により初任給の額は人により違うだろうし、入社して数年は報酬ではなく投資だ、なんて声も聞こえてきそうではあるが、まあここはひとつのボリウム感の目安として。
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このたびThe Archetypeの荒木信雄さんにお声がけいただき、The Archetype feat 民具木平 のエキシビション MART one が世田谷区代沢のPrefabではじまりました。
もろもろ展示と販売させていただいておりますが、その中でも本展のシグニチャーモデルである製品が、前述の ACTP17 を 民具木平 でeditした、ACTP17 MM editになります。
この機会にぜひACTP17 MM editをお買い求めいただけましたら幸いです。
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立花文穂さんデザインの Prefab Press も感動のかっこよさなので、ぜひともお手にとっていただけましたらうれしいです。
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お近くへお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
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 The Archetype feat 民具木平 ” MART one ”
 場所 Prefab  東京都世田谷区代沢4-29-14
会期 2019年2月22日〜3月24日 の(金)(土)(日)
時間 (金)13:00〜19:00
   (土)13:00〜19:00
   (日)13:00〜18:00