最終回/FINAL ISSUE

日々、意味>新 2019.11.29 野本 哲平
当ダイアリー、前身のマークスダイアリーで「民具木平の市場調査」の「第1回 P箱 ”plastic container”」が2015年06月30日からだから、なんだかんだで、4年半くらい書かせていただいていたのか。
当時は月一本を割と長めに書く感じで、イミシンに変わってからは短いのを月3本、その後月2本にという頻度で更新してきたわけだが、振り返ってみると結構な本数になるんじゃないかなと思う。
マークスダイアリーの頃から、このコーナーにはいわゆる編集的な役割の人がおらず、誰からの校正も受けずナマの誤字脱字だらけの情報を自分で直接WEBに入稿するスタイルだったので、ある時マークスダイアリーが閉鎖されてしまってから、残念ながらマークスダイアリーの頃の日記が手元になくて、ほんと辛いのだけど、このブログは、サイトがあるうちにバックアップを取っておこう。
そもそものきっかけはブログメイトの加藤孝司さんが誘ってくれて始まりました。文章なんて人に読んでもらうために書いたことがなかったので受けるかどうか迷ったけど、加藤さんが野本くんらしく気楽にやればいいよっていってくれたので、始められました。
そうだ、当初は別に文章はいらないよってスタイルだったんだ。だから初めの頃は基本的に写真を羅列して、キャプションをつけるスタイルだった。それならできると思ったから。
そんで、ブログでたくさん写真とるからっていって、持ち歩きやすいRICOHのGRを新調したんだった。
あの頃とはまわりにいる人が多少変わったな。
文章なんて書いたことなかったからそういえばはじめの頃は清田くんにチェックしてもらってたな。清田くんも忙しいのに、感謝だなあ。
日常的にあると思ってる何かが突然なくなったり、誰かが急にいなくなったりすると、色々思い出しちゃうなあ。
両手の指で数えられるくらいの数なんじゃないか?と思うほど、読んでくれてる人が極めて少ないであろう、(誰が読んでくれてるかわからない)私のダイアリーですが、「民具木平の市場調査 第4回 逆さ文字 ” reverse ”」の回を(本人は忘れてしまったかもしれないが、)グラフィックデザイナー・アートディレクターの橋詰宗さんが面白がってくれて、そのあと控えていた、2121デザインサイトでの「雑貨展」ていう、展示会に誘ってもらったんだよな。「雑貨展」では橋詰さんや2121の前村さんのサポートのもと「雑種採集/HYBRID COLLECTION」をなんとか発表し、今までにないくらいに多くの人に自分の仕事を見てもらえて、結構世界が広がった。(雑貨臭がつきすぎて、そもそもの設計の人間というより、雑貨芸人、エディット職人みたいな色がついてしまうという、笑ってしまう弊害も生まれたのもたしかなのだが、、)いずれにせよ、「雑種採集/HYBRID COLLECTION」では、路上や人ん家や定食屋などで見かけたものを写真にとったり、マスターピースに関しては、東京メトロや餃子の王将に企画書書いて、プロダクトを借り受けたり、(企画書も初めて書いたし、企画書を書いて、ちゃんとしたところで展示するというと、意外と人は話を聞いてくれるんだってこともわかった) 偶然であった長野県の丸山さんていうスーパーおばあちゃんのティッシュの箱で作った小引き出しを展示をしたりして、一度味わってしまうともう後には戻れないんじゃないかと思う感じの自由を感じた。だって学生みたいなことして、多少なりともお金をもらえるってすごいことだなと、辰巳団地でD600で写真取りながら思った。
隣では庶民文化研究家の町田忍さんやデザイナーの清水久和さんら錚々たる面子が弁当に入ってる魚の形をした醤油を入れる容器や、カツラとか色々展示してたり、尊敬するジャスパー・モリソンさんがすっごい褒めてくれたり、自分の展示に群がるお客さんを見て、実家から来てくれた両親がすべてに驚いていた。
直前に柳本浩市さんが急逝されて見てもらえなかったのが悔やまれた。
脱線しましたが、そんな感じで、読んでる数はすっごい少なそうなんだけど、それでも届くとこには届いてたってのが、これのすごいところで、色々な出会いをいただいた。
(基本的にロマンティストなので)相互メディアじゃないってところがいいですね。デタラメな日記を一方通行書きっぱなしスタイル。重力があるのかどうかもわからない暗闇に小瓶に入れた手紙を放り投げるような、反応がわからない。
さて、そんな感じでこないだの「流しのバー」の回を書いた後に、寝耳に水な感じのタイミングでイミシンダイアリー終了の一報を受けたわけですが、何事も始めあれば終わりありなわけで、改めて、ここまで書かせてくれたマークスインターナショナルさん、コンセプトのデザインの研究所さん、誘ってくれた加藤さん、ブログメイトの水島さん、橋本さん、関係者の皆様、そして読者のみなさま、貴重な機会をどうもありがとうございました。
そして今回は、雑誌「スペクテイター」の20周年イベント「Spectator 20th Anniversary BE-IN」@VACANT 
行ってマジでよかった。あの頃から変わらないブレないかっこいい大人がたくさん集まっていた。
第一部、第二部の前半、第二部の後半、と全編参加し、それぞれの時代、それぞれの人たちのいろんな話が聞けて、どれもおもしろかったけど、第二部の前半のイルドーザーチームの醸し出すアトモスフィアは半端なくカッコよく心地よかった。
なんなんでしょうねあの感じは。言葉の数とは関係ない、説得力のあるかっこよさというか。
青野さんのイルドーザーがいなかったらスペクテイターはなかったかもしれないという発言も聞けた。なぎさんの司会も最高だった。
会場の一階では過去のバックナンバーも並んでおり、まだ判型もロゴも定まってなかった初期の頃の貴重な号も手にとって読むことができた。
VACANTが今年の12月で幕を閉じるとのことであるが、第一号のインタビューはDEPTを作った永井誠治さんだった。
晩秋の寒い中、部屋に籠ってってしみじみとこれ書いてるけど、スペクテイターのイベントの影響もあると思う。
学生の頃(たしか市橋さんに教えてもらって)この雑誌に出会えてほんとよかったと。出会ってなかったら、まったく違う人生になってたんだろうな。
その日は第一部と第二部の間にユトレヒト行って黒木さんにも会えて、ちょうどストマックエイクにも会えたし、アフターに草彅さんと中澤さんと、できたばっかのパルコの地下街に行った。かっこよくて気持ちのいい人にたくさん会えたいい1日だった。
そいうわけで、知り合ったばかりの中澤さんが二日くらい前にフェイスブックでシェアしてた最&高なこちらページを僕もリンクしつつ(RAPこそイミシン)
http://www.sapporo-posse.com/rs-vs-tbh/?fbclid=IwAR2kTClUYhE4CG2jJSyVuzjUbBxdpMe5-BqQaQAD05cxfeiDzWWqGgzQsHw
こちらの曲で 〆  ありがとうございました
via Still life1 年前(編集済み)
時幣極まり、HIPHOPはコマーシャルや喫茶店のバックミュージックに成り下がり
レビューはほとんどが軽く聞き流し、しめ切りに追われたやっつけでしかない
VIP ROOMのすみで満足気に落ちつく、ジャーナリズムに権力のウジが住みつく
しらふのおたく ごたくの巣窟 知った顔でブース付近をうろつく
オマエはスネアの1つでも生み出したのか?
ひとつでも全てを理解したんだろうな
パンドラの箱を開けたんだよ さぼるな、エセ評論家 バイト気分の雑魚が
こすり屋はこすり ダンサーはダンスだけ 週1回、日焼けサロンに集まって 中身のない女が終わった後、床で月謝を払った上にティーチャーにくわれる
シングルクラスがおだてられた あのインタビューは最高に笑わせてくれた
心の闇の怖さをわかってない 子供ってやつはいつも幸せだ次 FMにいるバイリンガルの売女がHIPHOPを語れる時代じゃないんだ
チェキラー、チェキラーな言葉使いはまるでこっちでデビューした黒人みたいだ
ただ 数だけが増えたんだ そしてシーンがどうしたとか唱えたがる
コンテスト、オーディション、コンベンション、そんなものじゃ雪道は通れんぞI’M ONE IN JAPAN 2SHOT 3KILL 尊敬を払うべき奴らもいるさ
命知らずに生きてるグラフィックやブレーカー、スケーターのレジスタンス
ウィットに富んだ独断でぶっとんだ ダーツのほこ先が探すクローンや
ブームのたびにカゲでうるおったブローカー、プロモーター、広告屋
紹介する後ろにいる業界君、カウンターでメールアドレス交換中
今月の1位とかを操作する 見てみろ ほらすぐ商売する
切手集めのようなラッパーかぶれのまぐれとは違う偶然を加工する
自家発電を発明 北で逃げもかくれもせん 12インチで発言

質問を2つ編集部の皆さんへ
元ネタがどうしたとかは聞かない
好きな曲を教えて下さい その曲の意味を教えて下さい
奴ら遠慮してるんじゃないかというありがたいお気遣い対する公式な回答
北海道の2人の無愛想な態度 最初っから誰にも遠慮してないよ

日本のウィルスミス?はいはい しょせんはヨゴレのお笑い、はいはい
セルアウトあぶり出すタブロイド
ラッパーたるものってやつにこだわるぞ
大脳へのアクセスに明け暮れる風評あやつり HATER手なづける
名無しのくせにWEBでほざく連中 クレームならこのオレが受けつける

時代は変わるに対するコメントを痛みをちゃかすようなことをのせると
こっからはよく見えるよ オマエらは時代が変わることを拒んでると
XXX DISとONE LOVEで本音100で堂々と闘うぜ
オレのHIPHOPはあの日お前が捨てたマスじゃなくコアでタイトでラフで