CDJ-500II

日々、意味>新 2018.02.09 野本 哲平

十数年ぶりに、ずっと実家に置かせてもらっていたCDJを、年末年始に事務室に持ってきた。

音楽メディアを再生する機器としては、おばあちゃんから生まれてはじめてもらったSANYOのテレコに始まり、カセットテープ、レコード、CD、MD、音楽用CD-R、くらいまではプレイヤーやデッキを持っていたけど、それ以降はあまりついていけてなくて、主にラジオを聴くことがメインになった気がする。意外にもまだ一度もiPodも買ったことがなくて、iTunes時代になってからはあまり音楽を聴かなくなった気がする。

それでも現在開発中のサウンドシステムの試聴はiPhoneかMacBookProのiTunesでしていたけど、便利なのはわかるけどどうしてか、それに相反してわずらしさやありがたみのなさも感じていたのも事実で、最近はたまにCDJを繋いでCDを聴いてみたりしている。

今どき一枚のコンパクトディスクをこんなにコンパクトではない機器で聴くという行為がちょっとした儀式のようでもあり、ありがたくもあり、プロ仕様なので音がよく感じる。学生時代渋谷のイケベで展示品を買ったけど、それでも、ものすごく高い買い物だったなあ。

CDJあるあるだと思われる、ジョグダイヤルのべとつきが当時から気になっていたから、先日、ほろ酔いの時にあまり深く考えずに重曹で掃除してみたら、ベトベトの層が除去されてサラサラになった。おそらく製品出荷時にポリウレタン的なコーティングがされており、それが経年の劣化で、べとついてしまうのではないかと思う。重曹でクリーニングされたジョグダイヤルの佇まいは、艶が失せ、多少のムラがあり、どこか骨董の持つ高貴さのようなものが滲み出てきてより愛着が湧きました。

とはいえ、CDというものをそんなにたくさんもっていないのもまた事実で、限りあるCDの中から今この日記を綴りながら聴いているのはドラマ「ロングバケーション」のサントラです。

ロンバケは先々週くらいに見返したら、改めてこのドラマのすごさに気づいたり、恥ずかしくて大きな声ではいえないけど色々と結構影響を受けてるよなあとか。で、同世代の友達とかにロンバケの話すると、みんなロンバケについて熱く語り出すのが面白く、その全国規模での影響力に驚いた。先日同い年のカメラマンの友達と劇中に出てくるやはりカメラマンの杉崎さんの話をしてたら、数日後にリアル杉崎さん的なゴシップが流れてきてびっくりして、やっぱ杉崎さんはもってるなーとか思って、昨日も同い年の別の友達といもやで海老天ぷら定食(わかさぎ&牡蠣を追加)を食べたあと、山の上ホテルのバーでその話をしていたら、「2018年は杉崎さんが一人勝ちなんじゃないか問題」なる新たな問題も出てきて、それはまた別の機会で