家宝?
突然ですが、我が家の家宝のひとつをご紹介します。
こちら、スティックです。
それも私が10代から20代の前半まで、人生を懸けて追いかけ続けたバンドのドラマーが、ライブ中に客席に向かって投げたスティックです。私にとって、記念すべき初参戦したライブで勝ち取ったスティックなのです!実際スネアを叩きまくった傷だらけのスティックは、大げさではなく私の生きるエネルギーとなり、何かに夢中になることの尊さを教えてくれました。
振り返ってみると、このスティックを受け取った後の私の人生は、確実に今こうして文章を書いている自分と地続きなのです。編集者という仕事を粘り強く続けられているのも、元をたどると彼らに出会ったことで、決まったんだなあと思うことがたくさんあります。
実は家宝と言いながら、箱の奥底に眠っていた時期も長かったのですが….、(夢中になることが恥ずかしく思える時期も、人には訪れますよね)それでもこうして今握ってみると、当時の躍動がみずみずしく蘇ってくるのです。そしてその躍動こそが、今の自分の土台を支えてくれていることも、実感するのです。
そんなモノや思い出が、人それぞれあると思うのです。