ライカのフィルムカメラ

日々、意味>新 2017.05.31 加藤 孝司

昔のカメラには金属のパーツが多く使われている。このライカは2000年前後に作られたフィルムを用いるカメラだが、そのデザインは1950年代にデザインされたライカのマスターピース『M3』のデザインを踏襲したものだ。質感のあるバルカナイズドレザーでくるまれたボディの上下のパーツは重厚感のある真鍮製。金属の古いフィルムケース同様、光を完全に遮断するために、金属のボックスは優れた機能を発揮する。使い込むほどにそこに施されたブラックペイントが剥がれ、真鍮のゴールドが浮き上がってくる。工業製品でありながら究極のクラフツマンシップを感じる道具だ。