藤城成貴くんのしなやかなデザインマインドに、家で銀座の街中でうなる。

日々、意味>新 2018.02.14 加藤 孝司

日本を代表するデザイナーといってあなたは誰を思い浮かべるだろうか?藤城成貴くんも今や誰もが認める世界的デザイナーの一人だろう。

僕の家の中を見渡してみても、藤城くんがデザインしたプロダクトはいくつかある。その中でリベットランプは毎日目にしている藤城デザインだ。

バルカナイズドファイバーという厚紙のようなを材でつくられているこのランプシェードは、当然ながら極めて軽い。メガホン状のデザインは吊り照明にはよくあるデザインだが、このランプはサイズ感が絶妙だ。マットな素材感を使用しているのもなんとも気分だ。シェードを形づくるバルカナイズドファイバーは絶縁性や耐熱性にも優れた自然素材でこれでランプシェードをつくる藤城くんの発想も柔軟だ。

吊り下げ部分のデザインも、くり抜かれた姿も美しいブリッジ状の部材が交差しているだけとシンプル。アイテムの名称の由来になったリベットで止める構造もミニマルな造形美に一役かっている。

とにかく毎日目にしていつも心地がいい。なんでもない部屋の空気もコンテンポラリーなものに変えてしまう。これぞデザインの力だろう。

そんな藤城くんの作品が、現在、東京銀座のエルメスのショーウィンドウを飾っている。ここでも彼が得意とする材のひとつである紙が用いられている。こんな世界的ビッグメゾンのメインウィンドウにも、ボール紙を使ってしまうあたりが、藤城くんの存在とデザインマインドのしなやかさを感じて、銀座の街中でうなってしまった。

 

Rivet Lamp  ¥8,424  Design by Shigeki Fujishiro

表参道のSHOP「HOEK」、「black & white」ほかで入手できるようです。

加藤 孝司
加藤 孝司
加藤孝司/かとう たかし
デザインジャーナリスト。東京は浅草生まれ。デザイン、クラフト、アートなどを横断的に探求、執筆。雑誌やウェブなどへの寄稿をはじめ、2005年よりはじめたweblog『FORM_story of design』では、デザイン、建築、映画や哲学など、独自の視点から幅広く論考中。休日は愛猫ジャスパーと過ごすことを楽しみとしている。

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