シームレスな椅子

日々、意味>新 2018.02.14 橋本 司

座面の低い椅子が欲しくていろいろ見ていて、これを買ってみました。アウトドアがベースながら「ホーム・デコ&ビーチ」というだけあって、室内での使用でも違和感がないデザインです。形状もさることながら、生地感によるところが大きいですね。いやしかし、アウトドア用なのでとにかく軽いですね。折りたたむとほんとにコンパクトだし。当たり前だけど「軽量・コンパクト」は家電方面だけの話じゃないんですね。

 

テレビは24時間録画でいつでも観れるようになって、ラジオはタイムフリーで1週間以内ならいつでも聴けるようになって、インターネットもフリー/ポケットwifiで外に持ち出せるようになりました。時間や場所に「固定」されてると思っていたものが、だんだんと「動かせる」ようになってきましたよね。

 

椅子という屋内/屋外用で別のものを使っていたものが、この椅子みたいにシームレスに使えるようになってくると、家という「固定」の代名詞のようなものさえ「動かせる」ようになっていくのかもしれませんね。実際モバイルハウスなんてものも目にするようになってきてますし。以前なら「固定」は「安心」に近いイメージでしたけど、不自由に置き換わりつつあるのかもしれません。

 

「固定」されてるから「ここからはこっちの陣地ね」みたいな感覚が生まれるんだとすると、所有って概念はこれから薄れていったりするんでしょうかね?HOMEって感覚がなくてもHOUSEがあれば大丈夫になって、いろんなものはHAVEよりSHAREでいいよねってことになっていったらどうなっていくんだろうと、買ったばかりの椅子に座ってぼんやり想像してみたけど、ない頭で考えたところでぜんぜんわかりませんね。

 

Helinox / コンフォートチェア