工場のおじさんの椅子

日々、意味>新 2018.10.15 加藤 孝司

先日取材で訪れた新潟で、工場のおじさんが座っていた椅子が凄かった。すでにオリジナルの座面は失われ、その上を布テープで何度も補強された座面。補強された上からさらに補強がされているので、摺れた部分から裏地が透けて見えている箇所もある。しかも何度もリペアされているのに古びた感じがない。さらにテープの貼り方も一方向というルールがあり、ヘラ・ヨンゲリウスのテキスタイルかと見まごう工芸とデジタルとミックス感も漂う。時を重ねるように生み出されたテクスチャーと柄には、ひねり出し生み出されたデザインと同じような美しさがある。

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