真昼のような真夜中。今井智己氏の写真の前で。

日々、意味>新 2017.06.06 加藤 孝司

写真は光あるものにレンズを向けて、その光や像が写真機の暗い箱のなかを通り、フィルムやセンサーの中に記録され生まれたものである。

まるで昼間の光が夜の闇を経て、朝陽とともに再び現れるかのように。

人間が目の前のイメージを永遠にとどめたいと思うこと、あるいは、鮮烈なイメージを記憶にとどめてしまう性は、昔も今も変わらない。

大切なもの、愛おしいもの、不思議なもの、奇異なもの、もの珍しいもの、恐ろしいもの、楽しいもの、そんなものにまっすぐに目を向けること。

それこそが写真ばかりではなく、人間の根本的な欲求なのだろう。
東京、TOP MUSEUM、写真家今井智己氏の作品の前にて。

加藤 孝司
加藤 孝司
加藤孝司/かとう たかし
デザインジャーナリスト。東京は浅草生まれ。デザイン、クラフト、アートなどを横断的に探求、執筆。雑誌やウェブなどへの寄稿をはじめ、2005年よりはじめたweblog『FORM_story of design』では、デザイン、建築、映画や哲学など、独自の視点から幅広く論考中。休日は愛猫ジャスパーと過ごすことを楽しみとしている。

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