消すことだけが機能ではない。

日々、意味>新 2017.11.14 加藤 孝司

文房具屋でシードの消しゴムのパッケージが素敵だあなと思って購入したところ、デザイナーの北川一成さんのデザインでした。
シードは1915年創業の文具メーカーだが、消しゴムを主力商品としてつくり続けている老舗メーカーだ。世界で初めて修正テープを開発したり、消しクズのでにくに消しゴムなどでも知られている。

ボールペンやサインペン、万年筆はともかく、デジタル時代にあって、鉛筆も消しゴムも学校以外では使う機会も少ない。メモするのもiPhoneでという人は僕のまわりでも少なくない。

そんな時代にあってデスクまわりを占拠するAppleなどのデジタル機器と並んでもしっくりくるデザイン。文字組みに北川さんらしさを感じる。そんなところまでデザインしなくても、という向きもあるかもしれない。だが、子どもにとっては毎日目にする文房具のパッケージ。そんな小さなところにこそよいデザインは必要なのだ。使わなくともそばに置いておきたいデザインである。

 

GRAPH × SEED   Gフォーシャープ 株式会社シード

100円くらいで入手。

 

加藤 孝司
加藤 孝司
加藤孝司/かとう たかし
デザインジャーナリスト。東京は浅草生まれ。デザイン、クラフト、アートなどを横断的に探求、執筆。雑誌やウェブなどへの寄稿をはじめ、2005年よりはじめたweblog『FORM_story of design』では、デザイン、建築、映画や哲学など、独自の視点から幅広く論考中。休日は愛猫ジャスパーと過ごすことを楽しみとしている。

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