玉ねぎだけじゃない淡路島

日々、意味>新 2018.01.29 橋本 司

お土産でいただいた兵庫県淡路島の「わかめ麺」。淡路島といえば玉ねぎのイメージが強かったんですけど、わかめも肉厚でおいしいんだそうです。知りませんでした。このわかめ麺の材料は、基本的には小麦とわかめと塩だけと至ってシンプル。ペーストにしたわかめを麺に練りこんであって着色料などは使っていないので、わかめまんまのみどり色なんですね。きれいです。

 

味はと言うともう謳い文句そのまんまなんですけど、ほんのりわかめ味でふわっと磯の香りがします。食感はツルツルモチモチ。冷たい方がより食感が楽しめるそうなんですけど、さすがの寒さにあったかいのにしました。次は冷たいので食べてみたいと思います。しかし、麺ってなんでこうも食べてみたくなるんでしょうね。

 

麺といえば、以前お蕎麦屋さんですごくかっこよく蕎麦を食べるおじいさんがいました。超がつくほどモリモリに盛られた大盛りの蕎麦を箸にとり、つゆにつけると一口でその蕎麦をきれいに食べきるんですね。で、そのときの蕎麦を吸い込む勢いがすごいんです。もうね、音にすると「ズバッ!」なんです。蕎麦をとっては「ズバッ!」とっては「ズバッ!」。見た目にも華奢なおじいさんなのに、大盛りの蕎麦をペースも落とすことなく「ズバッ!」とたいらげて帰っていったんです。

 

そのかっこよさに「僕もあれができるようになりたい」と練習して、今ではある程度「ズバッ!」ができるようになりました。僕はかっこよくて粋だなぁと思ったんですけど、いろんなことがすごい速さで変わっていってるから、こういう感覚もこれからどうなっていくかわかりませんよね。「音を立てて食べるのは行儀悪い」というマナーが麺類にも当てはめられていくかもしれない。「つゆがまわりにはねるからゆっくり食べる」なんて考え方も出てきそうな気もします。

 

もしそんな風になってきたら、そういう考えもまるっと理解した上で「でもね、これが粋ってもんなのよ」とズバッと言ってやりたいと思います。絶対疎まれるでしょうけどね。