とんがった歯ブラシ

日々、意味>新 2018.04.15 橋本 司

台湾のお土産で歯ブラシをいただきました。今は海外メーカーのものも珍しくないし、歯ブラシ自体もずいぶん多様化してるから、いろんなタイプの歯ブラシを見かけるようになりましたけど、これはそこからはみ出すなかなかの珍味です。

 

柄のおしりにトゲ状の歯間ブラシが付いてるソフトインワン的1本2役の歯ブラシ。見た目の鬼感もさることながら、持った時にトゲが鬼のようにジャマです。ただ、これはグーでにぎるようなパームグリップの話なので、ペングリップで持てばジャマにはなりません。ちなみに、こういう作りならどちらでもジャマにならずに歯間ブラシもプラスできますね。

 

この歯ブラシもそうですが、歯ブラシの形状がまっすぐのものは、握った時に手のひらに食い込むのでパームグリップに向きません。前に発売された無印の歯ブラシもそうですね。こういうのはペングリップに向いています。ペングリップの方が余計な力が加わりにくく、小回りもきいてしっかり磨きやすいので、こちらの握り方を推奨する歯科医も多い(パームグリップが悪いわけではないんですけどね)そうなので、ペングリップを誘発するようにあえてペンのようにまっすぐにしてあるのかもしれませんね。

 

前回のトイレットペーパーの話じゃないですが、ペングリップじゃないと持ちにくい形にしてしまえば、ペングリップで持つ人が増えるんじゃないかと。つまり、ある種の不自由さによって、より良い状態に導かれるってことですよね。病気をして、体に無理させてたことに気付いて食生活が変わるみたいな。

そう考えると、一見尖ってるようにも思える上記の発想は、実はとても優しい眼差しからくるものなのかもしれないですね。ただ、使い終わった後はブラシ部分がつかないようにしまうので、柄にも「口の中に入れる部分」が付いてしまうと、どうしまえばいいのかわからなくなりますけど・笑。

 

あと、ついでですけど箱になぜか製造日と有効期限が書いてあるんですよね。有効期限6年なんですって。6年すぎるとその後どうなっていくんでしょうね。謎だぁ。