Barry McGeeとTPO

日々、意味>新 2018.12.14 水島 七恵

「TPOをわきまえる」という言葉を久しぶりに思い出すような事件が発生しました。

先日、仕事の大切なプレゼンがありまして、前日から私はその準備をしていました。脳内はプレゼンの中身ををどのように組み立てて、何を発言し、何を発言しないか。そのことでいっぱいのまま、翌朝、プレゼン本番の日を迎えました。ガバッと起きて、黙々と支度をして資料の忘れ物がないかチェックして、バタバタと家を出て、駅へ。電車を待つ間にリュックを背負い直そうと上着に手に触れた瞬間に、それは起きました。カーディガンの下は、陽気なBarry McGeeのTシャツ(写真)を着込んでいたのです。え!!と思わず声をあげつつ、自分で自分に衝撃を受けました。小学生の頃、ランドセルを背負い忘れて身ひとつで学校に行ってしまったときと同じくらいの衝撃。つまり私はプレゼンのことで頭がいっぱいで、着用する洋服のことはまったく考える余地がなく、まばたきするかのごとく、その場にあったBarry McGeeを無意識にも着ていたようなのです。ちなみにこのイラストのお顔のサイズですが、カーディガンのボタン1つを閉めるだけでは隠しきれないぐらい、それはもう、巨大なサイズでTシャツの前面いっぱい描かれているのです。。

そこで私はコートを着たまま、プレゼンできないかと切実に考えました。ですがそれもまた、TPOをわきまえていないので、結果的にTシャツを裏返しに着なおして、なんとか無事にプレゼンいたしました。

大好きなBarry McGeeも、TPO次第。とはいえ、気にせず着用するぐらいの強度のある人間にもなりたいとも思う、今日この頃です。