オールドタイプの未来観

日々、意味>新 2018.01.26 橋本 司

最近ふとガンダムを観直してみようと思ってファーストガンダムZガンダムを観たんですけど、その中で今観るとなんともアンバランスなものがありました。電話機です。

 

ガンダムの時代設定は「宇宙世紀」なので、それが今の時間軸で考えるとどのくらい先にあたるのかはわからないけど、人類は宇宙に擬似的な地球環境「コロニー」を作ってそこで生活したり、それこそガンダムを造れるくらいにまで文明が発達した時代です。

 

なのに、この電話機ですよ。デカい。デカすぎる。2018年現在でも平野ノラくらいしか持ってるのを見かけないデカさです。電話だけじゃなく、通信手段全般がどこか古めかしいままでした。なんせ伝書鳩(!)もいたし、出先のわからない味方を呼び出すのに街の空襲警報を使ったりしてましたからね。

 

今の世界にガンダムはいないけど、当時の未来観をすでに追い越してる部分もあることを思うと、未来を想像する上でも「インターネット」「スマートフォン」という発想の有無で、大きくそのビジョンは変わってくるんでしょうね。

 

ただ、宇宙への行き来が当たり前になった時代でも、手紙を丁寧にレターオープナーで開けるところには、なんだかグッとくるものがありました。こういうのはオールドタイプの感傷的な部分なんですかね。