十日町シネマパラダイス

日々、意味>新 2018.01.31 水島 七恵

十日町シネマパラダイスが3月11日に閉館することになった。とても切ない気持ちでいっぱいだ。

十日町シネマパラダイスは、新潟県十日町市街地にある、市内唯一の映画館。ハリウッド大作からミニシアター系の作品やドキュメンタリーまで、幅広いジャンルを上映していて、私はここで「人生フルーツ」を両親と観に行った。
私の実家は新潟県長岡市にある。長岡は県に二番目に大きい町で、街には同一の施設に複数のスクリーンがあるシネマコンプレックスもある。にも関わらず「人生フルーツ」は上映していなかった。それでも私は両親とスペシャルでも書いた「人生フルーツ」を観たくて県内で上映している映画館を探したところ、十日町シネマパラダイスにたどり着いたのだった。
シネマパラダイスのただずまいも、上映作品のラインナップも、とても粋な十日町シネマパラダイス。街の人に末長く愛されて欲しい。切に願っていたなかでの閉館のお知らせ。とてもとても切ない。

衣食住に比べれば、生きる上で、映画は切実ではないかもしれない。でも生きる豊かさが映画にはある。映画と街の営みが、もっと当たり前に深く太く繋がって欲しい。普段、映画にまつわる文章を書いている者として、何かできることはないか。そう考えてしまう毎日です。

 

 

 


 

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