緑の薬箱

日々、意味>新 2019.01.25 水島 七恵

昨年、内臓は知っている。というタイトルのもと、記事にした腑(はらわた)の活動ですが、その後も粛々と動いていました。なかでもリサーチに訪れた奄美大島での日々は、私たち腑に様々なヒントや出会いをもたらしてくれました。そして、そのすべてに寄り添ってくれたのが、奄美を拠点に活動されているハーバリストのさおりさん。そんなさおりさんが、腑メンバーのひとりである長田佳子さん(foodremedies)のアトリエにて、「緑の薬箱」と題したハーブレッスンを定期的に行っているため、先日、私自身も参加させてもらいました。
テーマは「エキナセアとミツロウバーム作り」。エキナセアとは、主に体内の免疫システムを高めてくれるハーブで、風邪ウィルスが猛威をふるうこの冬の季節にはもっとも頼りになるハーブのひとつ。ミツロウバームもまた、乾燥しがちなこの時期に肌の保湿や保護には最適な軟膏です。と言葉で理解しながらも、改めてさおりさんの視点から語られるハーブの特徴や活用法、また合わせて参加者全員で実践してみる試飲やバームの作成は、ささやかな驚きと発見に満ちていました。

最初は苦味を感じたハーブティーも、2口、3口と重ねるたびに甘味を感じながらまろやかになること。やがて胸の中心が熱くなっていくその様子も、エキナセアを通じて自分の内側と外側がつながっていくような心地さがありました。「薬は毒にもなる」というさおりさんの一言に姿勢を正しながら、自分なりの「緑の薬箱」を少しずつ増やしていきたい。そんな思いにかられながら、最後は佳子さんのお菓子をいただくという至福のひととき。あっという間の2時間。とても風通しのよい時間を過ごしました。

ちなみに腑2019。今年はまたイベントも行えたらと計画中なので、ぜひみなさま、ご縁があればどうぞ参加してください。