カメラデザインの未来

日々、意味>新 2018.08.29 加藤 孝司

カメラのデザインは日々進化(変化)している。最近ではスマホで写真を撮ることが多くなり、カメラを持たないという人も多いと聞く。だけど人が何かを記録したいという思いは失われることはない。記録と記憶が違うように、何をどう記録したいのかもまったく異なる。目の前のことを友達にシェアするにはスマホで十分だろう。でも、人と違ったかたちで表現として記録することはもちろん、より美しく記録したいときやこだわりをもって記録したい時には、やっぱりカメラが力になってくれる。さらにレンズが交換できる一眼レフカメラやレンジファインダーカメラなら、スマホやコンパクトカメラに比べて写し出す表現の幅をさらに広げてくれる。

 

道具としてカメラを使うとなったとき、そのデザインが重要だ、と僕は思っている。ライフスタイルの中にファッションや身の回りのものが含まれていて、今ではスマホも大きな位置を占めている。美しい道具に囲まれて暮らしたい。そう思う人も10年前よりも増えてきているだろう。

カメラのデザインは変化しているが、それは新しいカメラが登場してきたことでその変化のスピードは加速しているように思う。10年程前に登場した、いわゆるミラーレス一眼カメラもそうだ。カメラの中身の機構の変化によって、ボディのデザインも多様化している。レンズ交換式カメラでありながら、ボディが薄かったり、一眼レフカメラに比べて重量も軽くなって持ち運びもしやすくなった。

でもやっぱりカメラに求めたいのは記録より記憶だ。フィルムからデジタルになったことで、写真から情緒が失われたと言われることも少なくない。その思いはカメラのデザインにも反映されているに違いない。最近、昔風なレトロな装いのカメラが多くなったことも関係しているだろう。

 

今、目の前に2機のカメラがある。ドイツと日本のブランドのカメラだ。僕は細部にこだわりを持ったカメラが好きだ。時にこの数字が刻まれた部分に目がいってしまう。道具感を加速させてくれる要素がこんなところにあるようだ。これは進化とは真逆の部分かもしれないし、いい写真とカメラの見た目は関係がないのかもしれないけど、でもいい写真を撮るにはこんなところも影響を与えているように僕は思うのだ。

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